会社設立登記とハンコと印鑑証明

日本は世界でも珍しく、ハンコを多用する国です。
諸外国の多くは一般人がハンコを使うことは少なくなり、サインをすることの方が多くなっています。
現代でも1人で複数のハンコを使い分けるような国は珍しいのです。

そんなハンコ文化が根強く残る日本ですので、会社設立登記の際にも当然のようにハンコと印鑑証明書が必要となります。
しかも、1つではなく、2つ以上は必要です。
いったいどんなハンコが必要となるのでしょうか?

1つ目のハンコは、個人の実印です。
しかし個人の実印と言っても、その「個人とはだれか」が問題ですよね。
これは会社によって変わってきますが、株式会社の場合は発起人や取締役、監査役などの実印と印鑑証明書が必要となります。
合同会社の場合は代表社員の実印と印鑑証明書が必要です。
つまり社長一人で合同会社設立するのであれば、個人の実印と印鑑証明書は自分一人のもののみで良いことになります。

2つ目のハンコは、会社の実印です。
会社の実印は会社設立後も大切な書類に使用する重要なハンコとなります。
これも当然、印鑑証明書を取得しておかなければなりません。

ここまでで「会社の登記には個人の実印、会社の実印がそれぞれ必要である」と解説しましたが、中には「そもそも実印というのはどんなハンコ?」という人もいますよね。
実印というのは、住んでいる市区町村の役所や役場で印鑑登録したハンコを指します。
印鑑登録とは「この印鑑はこの人のハンコで押したもの」という登録になります。
(ちなみに「印鑑」とはハンコで押した印影であり、ハンコそのものは正式には「印章」と呼びます。)
そして印鑑証明書とは、その印鑑のハンコの持ち主が誰なのかを証明してくれる書類なのです。
故に印鑑登録して実印となったハンコでないと、印鑑証明書は取得できません。

ちなみに印鑑証明書は1通450円の登記印紙が必要となります。
設立する会社によって必要となる枚数は違ってきますし、登記簿謄本代などと合せればそれなりの金額となる場合もあります。
実際にどの印鑑証明書が何枚必要なのか計算し、それにかかる費用も割り出しておきましょう。